今回の禁止改定にてスタンダードに禁止カードが登場したことはかなり多くの人を驚かせたことと思う。
皆、回転翼機を禁止せよ!と叫んではいても、それが実現するなどとは微塵も考えていなかったに違いない。
結果は以下である。

スタンダード

《約束された終末、エムラクール》禁止

《密輸人の回転翼機》禁止

《反射魔道士》禁止

モダン

《ギタクシア派の調査》禁止

《ゴルガリの墓トロール》禁止


この禁止改定に関してかなり多種多様な意見が飛び交っていたように見受けられる。
素直に禁止に関しては評価するが、例えここで禁止を見送ったとしても問題はなかったと思う。
・『カラデシュ』スタンダード総括(http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0018208/#)記事内-エムラクール(と回転翼機)についての問題-にて、回転翼機に関して追加の回答を用意した旨の記事が掲載されていたこと。
回転翼機に対しては数枚の明確なアンチカードが見られ、イレイサーワークスやエムラクールの回答なりえる不許可という強力な3マナカウンターカードも登場し、熱心なスタンダードプレイヤーにおいては対策への希望が見えていたことだろう。

・占有率70%のバントカンパニー暗黒時代でも頑なに禁止はしなかったこと。
一方で環境をカンパニーに染め辟易と荒廃を以て応えられた時代を経験した以上、スタンダードでは意地でも禁止改定は出さないのだ、という半ば諦めの絶望感があったことだろう。

多数のプレイヤーは禁止改定にてスタンダードに禁止カードが出る事を渇望していながらも、本質ではそれを望んではいなかったのだ。
現環境は禁止の出なかったバントカンパニー時代に比べて複数のデッキがトップメタの争いをしており、我々があの時に感じていた環境の閉塞感、中隊の禁止措置が出ないことに対する憤り、それらを乗り越えたプレイヤーにとって到底許容できるものではなかったのだろう。
反射魔道士の禁止がそれに拍車をかけている。
6年ぶりスタンダードの禁止という絶対にリークの許されない情報の性質上、おそらく一握りの人間しかこの決定を知らなかった。或いは、発表の前倒しで緊急的に措置が決まったのか、それはわからない。
が、デベロップにて対策カードを刷ったので環境は改善に向かうと思いますと記事を書いておいて禁止改定措置である。
どういう経緯にせよ、ウィザーズの方針がブレていると取られて当然であり、ウィザーズのどの発表を信じていいのか判らなくなってしまう。
既にプロツアーの5週間後に再度禁止改定の検討がなされる旨の告知がされており、プロツアー賞金改定の撤回を受けて、ここでまた禁止された3枚が戻ってくるのではとの危惧もある。
禁止をするにせよ、しないにせよ、我々が示してほしいのは一貫した方針であり、今後もこのような事が続くのであればスタンダードの更なる過疎化を招くことは間違いないだろう。

モダンに関しては健全な環境とは思っているが禁止の2枚は妥当と考えている。
ギタクシア派の調査及びゴルガリの墓トロールは公式の見解に沿う理由で禁止にすることに問題はない。

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